『オメガ3サプリ』は、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)の1つである脂質を供給できるフード補助剤です。
この脂質は、乾燥餌だけでは必ず不足してしまうもので、今までは生餌や冷凍餌で供給せざるを得ないものでした。
しかし、生餌などを常時与えるのは、コストや保存性に難があります。
そこで、『オメガ3サプリ』を乾燥餌に混ぜることによって、乾燥餌の欠点を補うことができます。
質の良いタンパク質、炭水化物が得られる乾燥餌ならば、本品の脂質を加えることで、生餌に匹敵かそれ以上の高栄養な餌となるでしょう。
もちろん、生餌や冷凍餌に加えても、より脂質を強化された理想的な餌となります。
魚に脂質が不足すると、肉の細胞分裂・再生機能に異常が現れてきます。
大型魚では特に、「HLLE」と呼ばれる、顔の肉が痩せ、小さな凹みがいくつも発生する症状が現れることがあります。
これは、良質のタンパク質摂取だけでは改善しません。
本品は、海水魚だけでなく淡水魚にもご使用になれます。
また『オメガ3サプリ』には、特に必要となるビタミン類も配合されていますが、既にご紹介した「バイオビタミン」と併用することによって、最良の結果が得られるでしょう。
◎脂肪酸とは?
脂肪酸は、いわゆる油を形成する部品の一つであって、油脂そのものではありません。
また、脂肪酸にも種類があって、その中でも不飽和脂肪酸の一つ「オメガ3脂肪酸」というものです。
・飽和脂肪酸
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の区別は、ざっくり言うと、常温で固体か液体かというのが判りやすいでしょうか?
ラードやバターみたいに固体の油脂が、飽和脂肪酸が含まれるものと思ってください。
中性脂肪やコレステロールに関係するのは、主にこの類です。
・不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸には、大きく分けてオメガ3,6,9の3種類に分けられていますが、もっとざっくり分けると、オメガ3が海、オメガ6-9が陸の脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸は、一部の植物に含まれますが、そのほとんどが海洋など水中の生物が保有しています。
逆にオメガ6,9脂肪酸は陸上の動植物に含まれるものです。
すなわち、魚など水生生物では、オメガ3脂肪酸の供給以外は考える必要はありません。
私たち人間は、油を分解して脂肪酸とグリセリンにする酵素を持ちあわせてますが、魚はたぶん持っていないでしょう。
その代わり、海草や植物プランクトンが持つα-リノレン酸を摂取して、EPA,DHAを作ったり、他の魚を食べて、それらを入手しています。
この脂肪酸は、エネルギーの元となるだけではなく、細胞の細胞膜の原料になったり、生理作用(例えば心臓の鼓動機能、血圧、脳、神経の伝達機能など)に深く関わっています。
不足するとこれらの機能がうまく働かなくなったり、皮膚炎などの原因になります。
肉の元といえばタンパク質(アミノ酸)をまず連想しますが、脂質(脂肪酸)も大事なのです。